中距離恋愛
彼の答えに、母は
「分かりました」と答えた。
それから1時間ほど話しをして、剛と私は柳沼の家を出た。

また公園のパーキングまで歩く。
「あー、緊張した!
でも、夏帆の御両親がいい人で良かったよ」
「そうかな?」
「そうだよ。
娘しかいないのに、嫁にもらうんだ。反対されたらどうしよう?って、ずっとドキドキだったよ」
「えっ、そうなの?
でも、私の方が緊張するよ。明日のことを考えたら…」
「そっか。…そうだよな。でも、大丈夫だよ。
あっ…と。
明日、家は父と母と4つ下の妹がいる予定。
夏帆のことは話してある。みんな、夏帆に会えるのを楽しみにしてるよ。
特に、妹が…」
「…妹さん?」
「あぁ」
こんな話をしているうちに、私の部屋に着いた。

鍵を開け、すぐにキッチンへ行き麦茶をいれた。
剛はソファーに座る。
麦茶をローテンブルに置き、剛の隣に腰掛ける。
「夏帆」
と呼ばれ、彼の方を向くと、チュッと唇にキスされた。

「こんなに近くにいるのに、夏帆に触れられなくてキツかった…」
そう言うと、角度を変えながら何度もキスをされた。
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