中距離恋愛
どんどん深くなるキスに舌を絡めて応える。
彼の手がTシャツを捲くり、素肌に触れる。
唇が耳たぶから鎖骨をなぞり、首筋にチクっと痛みが走った。

「ごめん。
このまま抱いていい?」
彼に聞かれ、
「ん…。
ここではダメ。私の部屋で…」
そう言って、剛の手を引いて自分の部屋へ入る。
ベッドに腰掛け、自分でTシャツとスカートを脱いで下着姿に…
剛もYシャツとズボンを脱ぎ、パンツ姿になって私に覆いかぶさる。
そして、体中にキスの雨を降らせる…

「…あぁ…」
ブラを外され、乳首を吸われて、思わず声が漏れる。
それに反応してか、彼の愛撫が激しくなる。
指が太ももをはい上がり、敏感な部分に触れるとビクンと身体が反応してしまう。

「んぅ…あっ…あぁ…」
「夏帆、好きだよ。
…愛してる…」
行為の最中、何度も囁かれた言葉。
彼に愛されている間は、翌日への不安は消えていた。
最後は、
「夏帆、一緒に…」
と彼の言葉通り、同時に絶頂に達した。
しばらく彼の腕枕に寄り添って、幸せの余韻に浸っていた…



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