中距離恋愛
…そこには、妹·美冬の友達の葵ちゃんの姿があった。

「良かった!
夏帆さんがお兄ちゃんの彼女だったんですね!
私、夏帆さんなら大賛成です!」
ウキウキと話す葵ちゃん。
呆気に取られる私たち。

「夏帆と葵は知り合いなの?」
困惑してるお父さんとお母さんに代わって質問したのは剛だった。

「うん!」
大きく頷いて、葵ちゃんと私の仲を説明したのは葵ちゃん。
「夏帆さんは、美冬のお姉ちゃんなの。
お母さん分かるでしょ?高校が一緒だった美冬。
私、美冬のお姉ちゃんみたいなお姉ちゃんが欲しいなって、言ってたじゃない?
それが夏帆さん。
義理とは言え、本当に夏帆さんが私のお姉ちゃんになるんだよね?」

剛のお父さんもお母さんも、美冬のことを分かるのか、
「ああ…」
「美冬ちゃんの…」
と呟いた。

ひとり、理解できてないみたいなのは剛。
私は補足で説明した。

「私の妹、葵ちゃんと友達で仲良くしてもらっているの。
葵ちゃん、何回もうちに遊びに来てくれたことがあるから、私も面識があって…」
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