中距離恋愛
入口付近はブランコや滑り台など、子供達が遊ぶ遊具がおいてある。
その奥は、売店やテイクアウトコーナーがあり、テーブルと椅子·ベンチが設置されている。
そこを抜けると、見渡す限りの梅の木が並んでいた。
私たちは手を繋いで、その梅の木の中を歩いた。

「やっぱりちょっと早かったな」と剛。

「そんなことないよ。
蕾でも綺麗だよ。
剛が誘ってくれなかったら、こんな時期に見に来れなかったし。
だから、ありがとう」
そう返すと、
「そっか。
じゃあ良かったよ」
と、少し赤くなりながら答える剛がかわいいと思った。
そのまま2人で1時間くらい散歩して戻ってきた。
帰りに売店でルームメイトへのお土産で、梅の花 の形のクッキーとストラップ、そして、ちょっと冷えてしまったので、温かいお茶を2本買って、車を出発した。
それからまた、2時間弱のドライブ。
私が住むマンションまで送ってもらったら、4時近かった。

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