中距離恋愛
だから私は、
「左紀!早く準備しないと美冬と葵ちゃんが来ちゃうよ。急ごう!」
そう左紀をせかして、マンションの部屋に急いだ。

部屋に入ると、お酒を冷蔵庫にしまう。
そして、左紀はグラタン·私は肉じゃがを作り始めた。


7時ちょっと過ぎ。
美冬と葵ちゃんが部屋に着いたときには、料理もほぼ完成していた。

2人とも、着替えの入ったバックと、お土産を持ってきてくれた。
美冬は朝食にとmilkのクロワッサン、葵ちゃんはテーブルワインだ。
ピザトーストが焼き上がり、葵ちゃんが持ってきてくれたワインで乾杯して、女子会がスタートした。

「あー。ピザトーストおいしい!」
「春巻もおいしいよ!」
「ハムとチーズの春巻ね。お姉ちゃんの得意料理だよ」
「そっかぁ。
私、夏帆さんと左紀さんに料理を教えてもらおうかなぁ」
「…葵?急にどうしたの?」
「ん~。やっぱり料理の上手な女子の方がモテるかなぁ、って。
夏帆さん。今度教えてくださいね」

いきなり美冬と葵ちゃんの会話が始まったと思ったら、¨料理を教えて欲しい¨と頼まれてしまった。
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