中距離恋愛
『小暮翔太』
半分ストーカーとなった元カレと同じ名前。
…まさか、本人ではないと思うけど。

美咲先生が、私の分の給食を運んでくれて、職員室で主任先生や事務の先生と一緒にいただいた。
食べ終わるとクラスに戻り、凛ちゃんの荷物をまとめて主任先生に預けた。
そして、またクラスに戻ってハミガキ指導のあと、パジャマに着替えさせて、お昼寝をさせる。
すぐに寝る子、なかなか寝ない子さまざまだが、布団に入り30分過ぎにはみんな寝息をたてている。
クラスの机でみんなの寝顔を見ながら、いつものように連絡ノートに目を通しコメントを書いていると、事務の先生が「凛ちゃんのお迎えが来た」と呼びに来てくれた。

事務の先生について職員室に戻ると、凛ちゃんはおでこに冷えピタを貼り、すやすや寝ていた。
私は凛ちゃんのそばにいる若い男性を見て挨拶をした。

「凛ちゃんの御親戚の方ですね。凛ちゃんのクラスの担任をしている柳沼と申します。
お忙しい中、お迎えに来ていただき、ありがとうございます」
事務の先生が、凛ちゃんの保険証と、¨小暮翔太¨と言う名前を確認したと教えてくれた。


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