中距離恋愛
ストーカー再び
翌朝、凛ちゃんのお母さんから連絡があり、やはり凛ちゃんはインフルエンザにかかっていた。
その週はずっとお休みで、次の週の月曜日から登園して来た。

「夏帆センセー、おはよう」
保育園に着くなり、元気に挨拶してくれる凛ちゃんの姿に嬉しくなる。
「おはよう凛ちゃん。
元気になって良かったね」
私も笑顔で凛ちゃんに返した。

「うん。あのね。
パパもママもお仕事だったから、翔ちゃんがずっと一緒にいてくれたんだよ」
「…翔ちゃん?」
「うん。凛のお迎えに来てくれた翔ちゃん」
…小暮さんのことだと、やっと分かった。

「そうなんだ、良かったね」
…多分、ひきつった笑顔で答えた。
でも凛ちゃんは気づかず話を続ける。
「今日からね、しばらく翔ちゃんがお迎えに来てくれるんだって!」
「そうなんだ…」

凛ちゃんのお迎え、遅くなっても必ずお父さんかお母さんが交代で来ていたのに…。

「夏帆先生。
ご心配おかけしました。
凛、今日から登園許可が出たので、またよろしくお願いします」
凛ちゃんと一緒に来た、凛ちゃんのお父さんに声をかけられた。

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