中距離恋愛
それからしばらくは平穏な日々が続いた。

その平穏が破られたのは、夏帆の保育園でインフルエンザが流行りだしてから。
夏帆のクラスの子の親戚として、夏帆の短大時代の元カレ·小暮翔太さんに会ったんだ。

小暮さんは夏帆のことが好き過ぎて、夏帆のことを追い回していた…ストーカーだ。

今回もまた、親戚の子の迎えを口実に、夏帆にたくさん話しかけているらしい。
ほかの先生に対応をお願いしたら、帰りをまちぶせされたらしい。

それを聞いて私も動くことにした。
早瀬先輩に夏帆のボディーガードをお願いしたのだ。

最初は渋っていた早瀬先輩も、ストーカーの話をしたらOKしてくれた。
何だかんだ言って、早瀬先輩は、まだ夏帆のことが好きなんだと思う。
2人が別れたのも、早瀬先輩が女性に対して優しすぎるから。
その優しくする理由を夏帆にちゃんと説明しなかったから、誤解されたままなんだ。

そういう早瀬先輩の想いも含めて、全てを解決しなくちゃ…

早瀬先輩に夏帆のボディーガードを頼んだのは、私の中で、いろんな策略があるからなんだ…




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