中距離恋愛
入場に選んだ音楽が響き渡り、先導してくれる菊池さんが扉を開けると、盛大な拍手が鳴り響く。
そんな中、剛に続いて1礼すると、高砂までの花道をゆっくり歩く。
そして、目的地の高砂に剛と並び1礼すると、拍手が止まる。
それと同時に司会者が話し始める。

2人の生い立ちから出会い、恋人になり、今日の日を迎えるまで。
私が書いた原稿を読み上げた。

祝辞は、剛の中学校の校長先生。
昨年、私が紹介してもらった人。
そのときのことも交えてお祝いの言葉を頂いた。

乾杯の挨拶は、私の保育園の園長先生。

その後、団欒になる。
高砂には、剛の友人や私の友人·保育士仲間が、次々に来てくれる。

そうしているうちに余興が始まる。
剛の友人たちは、ユニホームを着てバスケットボールを使った技を見せてくれて、会場を沸かせた。
そのメンバーには、もちろん大地さんと木村さんもいた。

私の職場の保育士さんたちは、私と剛の未来予想図を人形劇にして、会場の笑いを誘っていた。

剛の同僚は歌を歌ってくれて、私の短大の友人たちも、歌を披露してくれた。

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