中距離恋愛
ウエディングケーキ入刀の前に、ブーケトスをさせてもらった。
私は高砂を降り、マイクを持って説明をした。
「私の友人、職場の方々、剛さんサイドにも、ブーケを受け取りたい女性はたくさんいると思います。
でも、今日、私にはどうしてもブーケを受け取って欲しい方がいます。なので、その方にお渡ししたいと思います。
よろしいでしょうか?」
「いいよ」
「まぁ、しょうがない」
左紀と美冬がそう言って拍手をすると、会場のほかの人たちからも、
「花嫁がそう言うんじゃ仕方ないね」
「今回は諦めるか」
の声が聞こえた。
私は「ありがとうございます」と頭を上げると、
その人の名前を呼んだ。
「葵ちゃん。篠田葵ちゃん
このブーケは、今日から私の義妹になるあなたに受け取ってほしいの」
ビックリしている葵ちゃんを、美冬が私の前に連れてくる。
「葵ならば、私も左紀さんも許すよ」
美冬が私に耳打ちした。
「葵ちゃん。
あなたも幸せになりますように」
私はそう言って葵ちゃんに差し出す。
すると彼女は戸惑いながらも、
「ありがとうございます」
と、受け取ってくれた。
私は高砂を降り、マイクを持って説明をした。
「私の友人、職場の方々、剛さんサイドにも、ブーケを受け取りたい女性はたくさんいると思います。
でも、今日、私にはどうしてもブーケを受け取って欲しい方がいます。なので、その方にお渡ししたいと思います。
よろしいでしょうか?」
「いいよ」
「まぁ、しょうがない」
左紀と美冬がそう言って拍手をすると、会場のほかの人たちからも、
「花嫁がそう言うんじゃ仕方ないね」
「今回は諦めるか」
の声が聞こえた。
私は「ありがとうございます」と頭を上げると、
その人の名前を呼んだ。
「葵ちゃん。篠田葵ちゃん
このブーケは、今日から私の義妹になるあなたに受け取ってほしいの」
ビックリしている葵ちゃんを、美冬が私の前に連れてくる。
「葵ならば、私も左紀さんも許すよ」
美冬が私に耳打ちした。
「葵ちゃん。
あなたも幸せになりますように」
私はそう言って葵ちゃんに差し出す。
すると彼女は戸惑いながらも、
「ありがとうございます」
と、受け取ってくれた。