俺は猫じゃないっつーの。
バサッ……と布団をとられ、俺は仕方なく起き上がった。
ふわぁ…と欠伸をしながら、更に伸びをする。
「……あんた、ほんとに猫みたい」
「それって褒めてる?」
寝癖のついたミルクティー色の髪の毛を弄りながら、俺は鈴音のあとをついて行く。
子供かって誰かが突っ込みそうだけど、なんか鈴音の後ろをついて歩きたい気分。
「あ、そうそう。猫」
「んー、なに?」
そう聞くと、鈴音は綺麗な茶色い髪の毛をなびかせて言った。