俺は猫じゃないっつーの。




バサッ……と布団をとられ、俺は仕方なく起き上がった。


ふわぁ…と欠伸をしながら、更に伸びをする。



「……あんた、ほんとに猫みたい」



「それって褒めてる?」



寝癖のついたミルクティー色の髪の毛を弄りながら、俺は鈴音のあとをついて行く。


子供かって誰かが突っ込みそうだけど、なんか鈴音の後ろをついて歩きたい気分。



「あ、そうそう。猫」



「んー、なに?」



そう聞くと、鈴音は綺麗な茶色い髪の毛をなびかせて言った。




< 3 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop