俺は猫じゃないっつーの。




「今日であんた拾ってから一年経つよ」



……なんだ、そんなこと。



「興味ない」



窓の外を見れば、眩しいくらいに輝く太陽がいた。いや、そんなに自己主張しなくていいから。



俺、太陽嫌いだから。



「まったく、可愛くないやつー」



ぷぅ、と頬を膨らませた彼女を可愛いと思ったのは、俺だけの秘密。




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