俺は猫じゃないっつーの。
「それじゃ、行こっか!」
朝食を食べ終え、制服を着た俺達はマンションを出る。
「なーんか、猫のブレザー姿も見慣れたね!」
「似合わないとか思ってたんだろ」
「なに言ってんの!猫はかっこいいからなんでも似合うよ!あ、でも、学ラン姿も好きだったけどね~」
そう言ってにこっと笑う鈴音から顔をそらす。
「……あっそ。なら、いーけど」
赤くなった顔を手で隠す。
……ほんとやだ。こいつ。