俺は猫じゃないっつーの。




「それじゃ、行こっか!」



朝食を食べ終え、制服を着た俺達はマンションを出る。



「なーんか、猫のブレザー姿も見慣れたね!」



「似合わないとか思ってたんだろ」



「なに言ってんの!猫はかっこいいからなんでも似合うよ!あ、でも、学ラン姿も好きだったけどね~」



そう言ってにこっと笑う鈴音から顔をそらす。


「……あっそ。なら、いーけど」



赤くなった顔を手で隠す。


……ほんとやだ。こいつ。



< 5 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop