運命のイケナイ恋〜永遠に <完全実話>
★迷路★
この一件以来、
あたしは出口のない迷路を彷徨っているようだった。










旦那に対しては、
嫌悪感に恐怖がプラスされた。

手は上げられなかったものの、
物に当たり、
怒鳴りつけ、
睨まれ、
威嚇されたことで、
「恐怖」が生まれた。

あたしがなにか言えば、
机を蹴ったり、
物を投げたり、
その音や状況に怯えて
あたしはただ、黙って生活することしかできずにいた。




そんな自分が嫌で
悔しくて、
しゅんにも申し訳なくて・・・。






けれど、なにひとつ状況が変わらない口だけのあたしに
しゅんが気持ちをぶつけてくると
「なんで分かってくれないの?あたしだって一生懸命なのに・・・
だけど怖くて動けないのに」
そんな風に思う自分もいた。






『結局ゆうは自分が一番かわいいんやん。
俺のことより、自分のことが一番大切なんやん。
口ではなんとでも言えるけど、ゆうの行動ってそういうことやし』





何度しゅんに言われただろうか?

その度に

「しゅんはあたしなんかといない方が幸せになれるよ・・・」

そう思うし、言ってしまうこともよくあった。








「別れよう」







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