運命のイケナイ恋〜永遠に <完全実話>

「ごめん」
「こんなあたしでごめん」





あたしはそれしか言えなくて、
それすら言えなくなって、
受話器越しに声を発することもせず、
ただ、押し黙った。

なんて言葉をかければいいのか、
わからなくて、だけど
軽く言葉を発することもできず、
声が出なかった。



『なんで黙ってるん？』
『なんでなにも言わないん？』
『電話してる意味ないし』



そんな言葉が胸に突き刺さって、
あたしは
　
『責められてる』

と感じて、
しゅんからの愛情を感じれなくなった。






その電話のあと、
ただ虚しくて、
悲しくて、
どうしようもなくて、

ただただ涙が流れるばかりだった。