生徒会?なにそれ美味しいの?

寝起きには辛い距離を歩き、
少し不機嫌になりつつも、

無駄にデカい食堂に着いた。

和泉が、覚悟を決めるような
視線で見てきたので、俺が頷くと

食堂の大きなドアを開けた。


「キャアーーー!隊長!」

「淫乱親衛隊か・・。」

「うおおお!!四ノ宮!抱かせろ!」

「明見様!抱いて!!!!」

っ・・。相変わらずうるさい・・。
いつまでも続く声にウンザリしつつも

近くの空いている席に座った。


和泉「伶~、何を頼む???」


伶「スムージーにしようかなぁ~」


和泉「え~!ダメだよ!ちゃんと
 食べなきゃまた倒れちゃうよ!!」


そう。俺は以前、喧嘩に夢中になり

食事も摂らなかったため、
倒れたことがある。

和泉には族潰しだということが
バレるわけにもいかないので、


親衛隊の書類の処理に忙しい。と
簡単な言い訳をしておいた。


その後も和泉が食べろとうるさいため、
サンドウィッチだけ頼んで食べた。


この時、俺は気づいていなかった。
これから、嵐が来ることを。
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