機械人形は、ひとり、語る。(短編)
「人間」と寸分違わぬ「機械人形」の存在。
まず最初に女性たちが夢中になったわ。
女性のほうが、いつだって環境の変化に、柔軟に対応できるもの。
いつしか女性は、人生の伴侶に「人間」の男性より、「機械人形」を選ぶようになった。
自分の人生を、自分らしく生きるために。
都合がよかったのね。
子供だって、「機械人形」で充分よ。
その方が、ペットのようにいつまでも可愛がれる。
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