機械人形は、ひとり、語る。(短編)
人類の滅亡が始まったんだと、気付かないほど、みんな馬鹿じゃないけど。
止められない。
欲望は溢れ続ける。
男性もすこしづつ、その異常な世界に感化されはじめる。
仕方ないわ。
私たちは、人々が思い描く理想を体現しているのだもの。
そして、何より、「人間」に対して従順。
だれも、あなたを、否定しない。
「人間」は自分達が作り出した、「機械人形」に夢中になったのよ。

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