機械人形は、ひとり、語る。(短編)
お母様は、おなかの子に「エリー」という名前までつけて、とても可愛がっていたの。
女の子が産まれることは、ある程度わかっていたの。
できたら二人目は、男の子を産んで…なんて夢みていたようだけど…。
二人は何度も妊娠を試みたけど…だめだったわ。
そして、彼らの寿命の時が迫り始めた。
お父様は、お母様に、こう…提案したのだわ。

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