機械人形は、ひとり、語る。(短編)
兎に角。
私はそうして産まれたの。
ただ愛される為だけに。
愛くるしい笑顔を浮かべて、ただ日々を重ねる。
お父様とお母様は、それだけで、喜んでくださった。
それだけでよかった。
二人が、死を迎えるまでは…。

「遠くで戦争の音が聞こえる。」
< 25 / 63 >

この作品をシェア

pagetop