機械人形は、ひとり、語る。(短編)

この場所は、私以外、存在を許されない、特別な場所。
遠くで、戦争がおきてる。
でも、ここに被害がおよぶ事は無い。
なぜなら、お父様とお母様が、そうプログラムしたからよ。
人類最後の、「人間」として。
最後の力を振り絞って。
この世界の、すべての機械人形に。
だから、彼らはこの場所を例え視覚で捉える事ができたとしても、認識する事ができない。
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