機械人形は、ひとり、語る。(短編)
「…ひどい。」

私は、今、怒りを感じてる。
秘色の石をぎゅっと握りしめた。

彼が、空間のひずみに迷い込んだ時、私の何かが変わり始めた。


泣いて、怒って。

愛して。

「秘色…」

初恋の彼の変わり果てた姿に、…唇を寄せた。
< 51 / 63 >

この作品をシェア

pagetop