夏は恋する季節



「え?了?」



隠しても今日は全部ばれそうだったからあたしはすべてを話した




「うん、なんでそう思ったんだろうね」



席について尋問がはじまる



美桜はあたしの前の席、つまり新井くんの席に座ってふふっと笑った



「だって、蜜柑、あの時顔真っ赤だったもん」



嫌でもわかるわー、と美桜が笑う



そんなに?


そんなにあたし、顔、赤かったかな



たしかに、どきどきはしたけど



あたし、忘れられてないのかな…





< 174 / 218 >

この作品をシェア

pagetop