CHECKMATE
千葉は倉賀野に状況を説明し、SATとSIT(特殊捜査班)を手配許可を副総監に求めた。
仙道が絡んでいるという事もあり、すぐさま許可が下りた。
そして、直ちに緊急配備するという。
その頃、剣持は本牧埠頭に向かいながら、千葉と倉賀野からの情報を逐一受け、状況を把握。
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「この画像の男、国際指名手配でも㊙になってる人物ですっ!」
「見せてっ」
真希が調べ上げた情報を確認する倉賀野。
そこには、世界的に指名手配されている凶悪犯の中でも㊙に値するエラーコードが出るような人物だった。
「班長」
『どうした』
「仙道と一緒にいた男ですが、ICPO(国際指名手配)の㊙の人物で、名前はエダー・クラーク。Kという組織のNo.4です」
『何っ?』
「Kを直ぐに調べます。恐らく、夏桜さんがいた製薬会社と関係があるかと」
『頼む』
千葉は倉庫の周りを調べ始めた。
仙道たちを乗せた車が無いことを確認して、倉庫の入口が見える少し離れた場所で待機することにした。
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千葉の元に剣持とSATとSITの精鋭部隊が合流した。
それ以外にも近くに機動隊の精鋭部隊が待機しているという。
「猛、仙道たちが現れて車を降りたら、その車を頼む」
「了解」
「SATは俺が指示したら倉庫内を、SITは剣持と倉庫から逃走する者を頼む」
「「「「了解」」」」
「猛」
「はい」
「俺に万が一のことがあっても、動揺するなよ?」
「……分かってますって」
危険と隣り合わせだからこそ、お互いに信頼している仲。
それでも、動揺しないわけがない。
だからこそ、お互いに釘を刺しておかねばならないのだ。