別れる理由



「崇(たかし)が居ないと生きていけない」







最後までそんな事言うなよ。







重い女になっちまうじゃねぇか。







「頼むよ。もう愛せないんだ」







「うぅっ……」







「…悪い」







「解ったよ…崇…さよなら」







机に合鍵を置くとあいつは出て行った。







終わった……ひとつの恋が。







でも、もう恋などいらない。







俺は力なくベッドに横たわった。





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