ある男子高校生の恋愛事情【三井編】
は、腹減った……
もうダメかも。飢え死にする
トンと肩を叩かれた
ん?
「出来たよ」
「よっしゃ!」
……もぐもぐ
「ね、慎吾?」
「ん」
芽衣子は肘をつきながらミルクティー飲んでる
「模試に書く、希望校なんて書いた?」
口を動かしながら用紙をカバンから出して見せた
「……なんでここにしたの?」
「近くてバスケがそこそこ強いから」
「…そっか」
「もしかしたら、斎藤もそこの学校だぞ」
「え?なんで?」
「バスケ一緒にやるから、と勝手にほざいてた」
「へえ」
…………もしかして
「お前、決めてないのか?」
「あー……うん」
「なんでだ」
「…………」
あ、そうか
芽衣子は、親がいたりいなかったりだから相談できる人がいないんだ