ある男子高校生の恋愛事情【三井編】
夜道を歩く
「なんで買ってくれたの?」
「どうせ、俺が食うし」
あー蒸し暑いな
「おい、お前の家はどこだ」
「………送ってくれるの?」
「一応」
「ありがと」
9時過ぎてるし、何かがあったら俺が後味悪い
あと4か月
受験が終わるまで4か月も塾に通うのかと思うとウンザリだ
「あ、こっちこっち」といきなり公園に入っていった
「なんでだよ。寄り道しねえし」
「抜けた方が早いの」
あっそ……
つーか、こんなところに公園なんてあったか?
もうすぐ公園を抜ける時
「あ」
ゴールが見えた
バスケットのゴールがある
「マジかよ」
こんな場所にあるんだ
下は少し砂利の混じった砂だけど
「できる」
見つけた。俺の場所