泣きたい夜には…~Shingo~


「すぐに出てくると思っていたのに、なかなか出て来ないし、眠くなってきたから覚悟を決めて入って来たの」


やはり恥ずかしいのか、そう言うと俺に背中を向けた。


ドックン!!!!


温泉に浸かったひとみの白い肌はみるみるピンク色に染まった。


だが、それだけじゃない!


濡らさないようにアップした髪。


無防備なうなじに視線が釘付けになる。


普段、子供のように無邪気なひとみとは正反対の女の色気を感じてしまう。


や、やべぇ…


「やだ、慎吾!鼻血鼻血!長湯し過ぎだよー!」


星の見過ぎとあまりにも刺激的なひとみに、俺はすっかりのぼせ上がってしまった…。


またしてもひとみに支えられて風呂を出た俺は、浴衣を着ると再びベッドに寝かされた。


あぁ、情けねぇ…



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