秋山…押入れシリーズ~キャア~
思い余ったおばあちゃんは、立ち上がった。
奥の部屋に歩いて行く。
押入れの前まで来て、聞き耳を立てた。
それはそれは静かなもので、中からは物音一つ聞こえてこなかった。
所々ビリビリに破られた襖……おばあちゃんは何だか無性にに中の様子を知りたくなった。
が……やっと寝付いた我が孫……今、襖を開けて、こちらの光を浴びせてまた起こしてしまうのも気が引けた。
その時……破れていた襖の一部分をビリビリとめくり、中を覗ける穴を作ったのだった。
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おばあちゃんは、小さく出来た穴に……片目を合わせた。
キャア~~~