秋山…押入れシリーズ~キャア~


思い余ったおばあちゃんは、立ち上がった。



奥の部屋に歩いて行く。



押入れの前まで来て、聞き耳を立てた。



それはそれは静かなもので、中からは物音一つ聞こえてこなかった。


所々ビリビリに破られた襖……おばあちゃんは何だか無性にに中の様子を知りたくなった。



が……やっと寝付いた我が孫……今、襖を開けて、こちらの光を浴びせてまた起こしてしまうのも気が引けた。



その時……破れていた襖の一部分をビリビリとめくり、中を覗ける穴を作ったのだった。


     ●



おばあちゃんは、小さく出来た穴に……片目を合わせた。





   キャア~~~







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