秋山…押入れシリーズ~キャア~
●旅館


一泊二日~今日は秋山家の年に一度の温泉旅行~


秋山信也に妻の恵子、長女5歳に、長男3歳は……満面の笑みで旅館に到着した。



ここは歴史ある老舗旅館~部屋内も、日本風、昔ながらの造りだった。
      


子供達は部屋内をぐるぐる探検……あれや、これや触り回り……
押入れも開けてみた。


下段、上段ともに布団が積まれていた。



長男はわんぱく盛り……
上段によじ登ったかと思うと、布団の上に乗り飛び出した。



「一也~止めなさい!」



母に叱られた長男は、しぶしぶ、押入れの上段から飛び降りた。



  その時だった!



ヒラリ~ヒラリ~押入れの天井に貼られてたであろう……紙切れが剥がれ落ち……布団の中に紛れ込んだ。



この秋山家……誰もその事に気付く者はいなかった。



紙切れの正体………




それは、お札だった……。





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