秋山…押入れシリーズ~キャア~


旦那の休日に、義理父と3人で、その押入れから、荷物を全部出してみた。



ファ~と冷たい空気と一緒に漂う霊気が三人を包んだ……。




段ボール箱に入れられた衣服や小物…それにアルバム類~



皆…この家で亡くなった者達の荷物だった。


あれも…これも…それも…………



   でも違う!



これらは呪いの根源ではない、と嫁は思った。


嫁に同じく、人ミソもそう思った。




この荷物に怨念はこもっていない。




空になった押入れ………に、嫁は自ら入ってみた。



先ずは下段……何か不気味な空気が漂っているが、三面眺めても何もなかった。



次は上段……ここもじっくりと三面眺めたが何もなかった、だが………!



その時、あぁあ~胸がズキンズキンと痛み出した。



  でも……何で?



誰が誰が……呪っているのだろう?



わからない………。



押入れの木で出来た三面の壁には、それらしき霊による染みなど全く見当たらなかった。






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