秋山…押入れシリーズ~キャア~


それから後~
姉の怨念が……この旅館を包むことに……。



毎夜、毎夜現れては、この二人を苦しめた。


旦那は気が狂ってしまい、精神病院に入院した。



妹は、霊媒師を数人呼び、大がかりなお祓いが行われた。



そして……全ての部屋に霊封じのお札が貼られたのだった。



旦那の病は何とか治まり退院してきた。



旅館に平和な日々が戻り……それから数十年…
旦那は、肝臓を患い他界した。



もう、姉の存在など昔々の話……だった筈が……この707号の押入れに貼られてあったお札が剥がれ為に……
姉の霊が再び出てきた訳だった。





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