トモヒーとアイツの何日間
「なんだよ、タダのオモチャじゃないかよ!!」
俺は、思わず笑った。
いや、すごく安心した!

中には、BB弾を発射するタイプのショットガン。
同じくBB弾のガスピストル。
乾パン。
ラジオ。
LEDライト。
樹脂製のサバイバルナイフ。
ロープ。
ペットボトルのお茶(?)
杭などが入っていた。

なんだ!
コイツのゴッコ遊びに付き合うだけか!
ヤビツ峠のスーツ姿の妄霊と言うのは、ハッシュの友達なのだろうか・・?

「まったく!なんか事件に巻き込まれるのかと思ったよ!」
俺が胸中をさりげなく言うとハッシュは肩を叩きながら
「そんな訳ないだろ!!考えすぎだよーもー!」
と笑った。
なんだ、夜中に森の中でサバイバルゲームか。

でも、少し引っかかる事がある。
日給一万円と送迎付き。
体を動かして金が貰えるって、美味しすぎる話じゃないか?

「じゃあ、使い方を説明するね?」
そんな疑問を残しつつ。
ハッシュの武器の解説が始まった。






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