トモヒーとアイツの何日間
ショットガンは・・。
なんて事はない、ただのオモチャのショットガンだ。

10発入りの弾をショットガンに積めた後、下にあるハンドルを引く事で弾を装填する。
ハッシュ曰く、BB弾に光を分散するコーティング剤が含まれているらしく。
分厚い気体の妄霊の体を一時的に空間に分散させる力があるらしい。
妄霊は、その分散された体を本来の器であった物体の記憶の、肉体的な痛みととらえるというのだ。
ちなみにサバイバルナイフと杭にも同じものが塗布されている。

なんだか非現実的な話がズラズラ出てきて目眩がするが・・。

「このロープは何?」
「木に縛って、崖を降りる!」
「おぉ・・。」
久しぶりに現実的な使い道に納得する。
ちなみに聞くまでもなかったが、乾パンは食料・・。
LEDライトは、夜間に使うかららしい。
ラジオは、まぁ、聞くまでもない。

「これはお茶?」
お茶のラベルが貼ってある飲みかけのようなお茶があった。
乾パンがあるからお茶もあるだろう。
開けようとすると・・。
「ヤメロ!!それは凶器だ!!」
と、突然怒鳴られた。

「それはカヨノヒメさんの聖水だ!」
「は!?」
「熟女の聖水だよ!!」
「汚ねぇ!!」
昔、大山の呪い杉でショウジョウになった巫女さんの尿らしい。
ショウジョウの意味を聞く事は出来なかったが・・。
肉体と気体(妄霊)で分離し、一種の脱け殻のような状態になった肉体にかける事で効果があるらしい。

仲間と三人で、お願いして取らせてもらったらしい・・。


















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