トモヒーとアイツの何日間
「大丈夫か!?圏に飲み込まれるな!!自分を持て!!トモヒー!!」
ハッシュに平手打ちをくらい。
ようやく自分が自分である事を思い出した。
静けさが際立っているのは、虫の鳴き声が一切しないからか。

気付いたら変なヘルメットを被ったハッシュと、裏ヤビツの暗闇にいた。

「これが圏に含まれる感情の波だ!自分を失いそうになったら、俺のヘルメットに付いている光を見ろ!」
ハッシュが両耳についたシーリングライト(?)を指差して言う。
「今回の妄霊は弱い部類に入る。よく狙って打ってくれよな!!」
ハッシュはそう言うとショットガンと弾を渡した。
「お前ならやれる!!はい!」
「俺ならやれる!!」
「お前ならやれる!!」
「俺ならやれる!!」
俺はショットガンを肩に掛けると、『人』の文字を手のひらに書いて飲み込んだ。

「さぁ、いこう!」
ハッシュが暗闇を前進した。
俺も小走りでついていった・・。


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