クローバー的恋事情
お兄ちゃんが藤沢さんに合わせて選んだネクタイだ。普段と違う印象を与えるのか、気付く人が多い。いつもと同じようなネクタイにしたほうが良かったかな。
そうすれば、小島さんの追及も少なかったかもしれない。
「入社して、ちょうど10年です。今まで、たくさんのことを教えてもらい、皆さんに支えられてきたことを感謝してます。来週から見知らぬ土地に行くので不安はありますが、頑張りますので、皆さんも頑張ってください。長い間、本当にありがとうございました」
パチパチ…
榎本さんの最後の挨拶が終わった。今日は他の部署に挨拶回りをしていたので、あまり話を出来なかった。
「榎本さん、お連れ様でした。こちらこそ大変お世話になりました」
榎本さんの1年後輩だという男性社員が花束を渡す。榎本さんの元気で明るいイメージにあった黄色を基調とした花束で、榎本さんは笑顔で受け取った。泣き顔は見せたくないと言っていた。
みんなに見送られて、営業部を後にしていく。
ああ…行ってしまった。明日から榎本さんはいない。頑張らねば!
そうすれば、小島さんの追及も少なかったかもしれない。
「入社して、ちょうど10年です。今まで、たくさんのことを教えてもらい、皆さんに支えられてきたことを感謝してます。来週から見知らぬ土地に行くので不安はありますが、頑張りますので、皆さんも頑張ってください。長い間、本当にありがとうございました」
パチパチ…
榎本さんの最後の挨拶が終わった。今日は他の部署に挨拶回りをしていたので、あまり話を出来なかった。
「榎本さん、お連れ様でした。こちらこそ大変お世話になりました」
榎本さんの1年後輩だという男性社員が花束を渡す。榎本さんの元気で明るいイメージにあった黄色を基調とした花束で、榎本さんは笑顔で受け取った。泣き顔は見せたくないと言っていた。
みんなに見送られて、営業部を後にしていく。
ああ…行ってしまった。明日から榎本さんはいない。頑張らねば!