クローバー的恋事情
藤沢さんが質問してくれた。すぐに答えないと。

「テニスです。中学生の時にテニス部で、高校ではやらなかったのですが、大学ではサークルに入っていました」


「へー。じゃあ、体力には自信があるのかな?」


ありがたいことに、質問を続けてくれる。なんとか言葉が出てくるようになった。相変わらず緊張はしているけど。


「はい!タフな方だと思いますし、滅多に風邪も引かないくらい健康なのも取り柄です」


「うん、元気なのはいいことだよ。頑張ろうね」


「はい。頑張りますので、よろしくお願いします」


藤沢さんに助けてもらったおかげで、締めの言葉はしっかりと言えた。


ストラップの時といい、本当に優しい人だ。私の中で藤沢さん熱は上がっていく一方だ。運命の人だと何度も思ってしまう。

藤沢さん、私のことを思い出してくれたかな?いつ、確認しようかな。休憩時間にでも聞いてみよう。

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