クローバー的恋事情
調和する恋
藤沢さんと別れた小島さんはうちの取引先でもある会社のご子息とお見合いをして、来年の春に結婚することが決まったという。
「小島さん、今月いっぱいで辞めるんだって」
小島さんの情報は同じ総務部である友香から入ってきた。噂が流れるのは早くて、二人が別れた噂もあっという間に広まっていた。
「藤沢さんの次の彼女は葵だという話も出ているわよ」
友香がそんなことも言っていたけど、私たちの関係は藤沢さんがフリーになっても変わることがなかった。
いつの間にか梅雨は明けて、夏真っ盛りの季節になっていて、もうすぐお盆休みだ。
「葵、今月の終わりの週末に軽井沢行くから、予定空けといて」
「はい。週末って、金曜日ですか?」
「そう、よろしく」
唯一変わったことといえば、「葵」と呼ばれるようになったことだ。社内でも「葵」と呼ぶけど、田辺くんも同じように呼んでるから、誰からも不審に思われていない。
「小島さん、今月いっぱいで辞めるんだって」
小島さんの情報は同じ総務部である友香から入ってきた。噂が流れるのは早くて、二人が別れた噂もあっという間に広まっていた。
「藤沢さんの次の彼女は葵だという話も出ているわよ」
友香がそんなことも言っていたけど、私たちの関係は藤沢さんがフリーになっても変わることがなかった。
いつの間にか梅雨は明けて、夏真っ盛りの季節になっていて、もうすぐお盆休みだ。
「葵、今月の終わりの週末に軽井沢行くから、予定空けといて」
「はい。週末って、金曜日ですか?」
「そう、よろしく」
唯一変わったことといえば、「葵」と呼ばれるようになったことだ。社内でも「葵」と呼ぶけど、田辺くんも同じように呼んでるから、誰からも不審に思われていない。