クローバー的恋事情
伊藤さんに頼まれた展示会の資料一式は、備品室の書庫に入っていることを藤沢さんに教えてもらった。
「備品室、行ってきます」
「あ、萱森さん。ついでにA4のファイルを2冊持ってきてくれないかなー」
「分かりました」
志田課長は呑気にしているようなのに、意外と周りをよく見ていて、目ざとい。資料室や備品室に誰かが行くと言うと、ついでの用を素早く言い渡す。人の動きなんて見てないように見えるのに、侮れない人だとつくづく思う。
備品室はまだ数回しか行ったことがないから、資料室のように把握が出来ていない。探すのに時間がかかることを覚悟して、ドアを開けた。
書庫は7つ並んでいた。一応番号が書いてあるけど、どこに入っているか分からない。端から開けていくしかない。
ここにもない…次を見よう。
三つ目の書庫の扉を閉めた。備品室にあるのはまだ整理が終わっていないので、背表紙に題名がないのが多いから、中身を見ないと分からない。それらを確認していると時間がかかる。
早く探す方法はないだろうか。
「備品室、行ってきます」
「あ、萱森さん。ついでにA4のファイルを2冊持ってきてくれないかなー」
「分かりました」
志田課長は呑気にしているようなのに、意外と周りをよく見ていて、目ざとい。資料室や備品室に誰かが行くと言うと、ついでの用を素早く言い渡す。人の動きなんて見てないように見えるのに、侮れない人だとつくづく思う。
備品室はまだ数回しか行ったことがないから、資料室のように把握が出来ていない。探すのに時間がかかることを覚悟して、ドアを開けた。
書庫は7つ並んでいた。一応番号が書いてあるけど、どこに入っているか分からない。端から開けていくしかない。
ここにもない…次を見よう。
三つ目の書庫の扉を閉めた。備品室にあるのはまだ整理が終わっていないので、背表紙に題名がないのが多いから、中身を見ないと分からない。それらを確認していると時間がかかる。
早く探す方法はないだろうか。