クローバー的恋事情
私のためにやってくれるなんて、嬉しくなる。あ、でも、私もどんなところがあるのか見たい。

藤沢さんのほうに体をそっと寄せた。

え?もう予約フォーム?


「空いていたから、予約しておくよ」


「あまりの早さにびっくりしましたよ」


「前に泊まったことがあるホテルなんだけど、大きいホテルだから、空きがあるだろうなと思ってさ。残り4室だったけど、何も言ってこなければ大丈夫だ」


話している間に入力が終わり、確定ボタンが押された。素早い行動に感心する。


「あの、どんなホテルか場所とかも知りたいので、メールで送ってもらえますか?」


「俺も泊まるから、連れていくよ」


「え?藤沢さんも泊まるんですか?」


「うん。いいだろ?俺も買い物したいし、一緒に回ろう?それとも1人が良かった?」


一緒に残ってくれるのは心強いし、何よりも嬉しい。断る理由は何もない。


「いえ、一緒にお願いします」


「うん。あー、部屋も一緒だから」


「は?え?…あの…他に部屋は…」
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