クローバー的恋事情
がっしりとした体格の人が私の前まで来た。おかげで藤沢さんが隠れて見えなくなったから、少し安心する。
しかし、この人近くて、怖い。
「おい、山口。近寄り過ぎた。馴れ馴れしいし、離れろ」
お兄ちゃんががっしりとした人を山口と呼んで、後ろへ引っ張る。山口さんって言うんだ…聞いたことあるような、ないような。
「ほんとに萱森は葵ちゃんを大事にしてるよね。葵ちゃんの彼氏は大変だね。彼氏、どんな人?」
「え?あ、いないです」
「ああ、そうなんだ。どんな人がタイプ?やっぱり基準は渉なのかな?」
「葵、お兄さん大好きだものね」
「へー、そうなんだ。渉さんみたいなのがいいんだ」
藤沢さんがまたもや顔を出してきた。隠れているくらいでちょうど良かったし、会話に混じってこなくてもいいのに。
しかし、この人近くて、怖い。
「おい、山口。近寄り過ぎた。馴れ馴れしいし、離れろ」
お兄ちゃんががっしりとした人を山口と呼んで、後ろへ引っ張る。山口さんって言うんだ…聞いたことあるような、ないような。
「ほんとに萱森は葵ちゃんを大事にしてるよね。葵ちゃんの彼氏は大変だね。彼氏、どんな人?」
「え?あ、いないです」
「ああ、そうなんだ。どんな人がタイプ?やっぱり基準は渉なのかな?」
「葵、お兄さん大好きだものね」
「へー、そうなんだ。渉さんみたいなのがいいんだ」
藤沢さんがまたもや顔を出してきた。隠れているくらいでちょうど良かったし、会話に混じってこなくてもいいのに。