夢のような恋だった


悩みに悩んで決めた主人公のキャラクターデザインは、結局智くんと草太くんのイイトコどりのようなキャラクターになってしまった。

くせ毛で、顔はつり目が特徴的な元気そうな男の子。
年齢は七歳。身長は百二十センチ程度。

元気で心の優しい子で少し泣き虫。
キラを何より大事にしてくれる。

主人公は、操作する子供が自己投影するキャラクターだ。

あまり個性的過ぎる要素も入れられないかなと無難な設定だけを決める。


「これでだしてみて結果待ちかな」


メールに添付して山形さんに送信。


思わずため息がこぼれ出ることに自分でめげる。

なんか最近、私仕事に妥協し過ぎな気がする。

あれから、琉依ちゃんは何も言ってこない。

彼女のその後も気になるけれど、よくよく考えたら、私は彼女の携帯番号を知らなかった。

サイちゃんに聞けば教えてくれるとは思うけど、振られたばかりのサイちゃんの傷を抉るようなこともしたくないと思ったら身動きがとれなくなっていた。


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