僕が霊を信じた日
悪化
体の気だるさが、霊の仕業だとゆうことは理解している。


鏡を見ると、肩に張り付く女性の霊。

慣れというのは恐いものだ。

最初の驚きから今に到って、免疫力が付いたような気がした。



だけど……

だけど……いつか女性の霊に殺されそうな気はしていた。


ひしひしと感じる殺気に、僕は恐怖を感じていた。


つい最近まで霊を信じなかった僕が、これほどまでに非理論的物体に屈するとは想像していなかった。
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