僕が霊を信じた日
その隙間を、悪魔の目が塞ぐのだ。


僕はそのまま失神し、尿を漏らして起きたこともあった。



また、別の日では勇気を出し、真夜中にトイレへと行った。


廊下の電気を点け、トイレの電気を点け、扉は少し開けておく。


扉を完全に閉めると、開けた時に、見たくないものが待っているような気がするからだった。



とは言ったものの、その扉の少しの隙間から化け物が見てるような気がした。


僕は用を足して、後ろを勇気を出して振り返った。


髪を垂らした女性が立っていた。その隙間から、化け物は僕を見ていたのだった。
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