僕が霊を信じた日
あらゆる家の付近に線香を焚き、手を合わせた。


と、驚いたことに霊は現れなくなった。



全てが終わったのだ。


あの忌々しい霊は成仏したのだ。


これで幸せが来る。

やっと平凡な生活が戻るのだ。


僕は嬉しさのあまり、泣きそうになった。

実際、安堵感が強すぎて記憶にないのだが。
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