僕が霊を信じた日
「あ、自分も…」

弟が手を上げる。


「俺もだけど」

家族全員が恐怖体験をしていたことになる。



「お前達も? あの忌々しい男の霊に?」


男?

「いや、俺は女の霊だけど」

僕の発言に、母と弟が乗る。

「女よ」
「女だって」


父は驚きの眼差しを向けた。
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