僕が霊を信じた日

僕以外の家族も、それに気付いたのか硬直している。


霊能力者が何か呟く。


きっとそれは、お祓いの言葉なのだろう。


だが、効き目などあるはずがなかった。



悪魔が霊能力者の女性の顔にまで這上がる。



悪魔の髪で、霊能力者の全てが隠れる。


と、悪魔が動く。


霊能力者の姿はない。


悪魔は、四んばいとなりテーブルの上を迅速に動き、僕達の前で口を開き手をさし伸ばしてきた。
< 36 / 56 >

この作品をシェア

pagetop