僕が霊を信じた日
「た、助け……」

声を出そうとした霊能力者に、髪の毛が首を絞める力を強めた。


大きく左右に揺れる。


左から右へ。
右から左へ。


その度に、風を切る音が鈍くする。


母は、その場で崩れ落ちた。
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