僕が霊を信じた日
女性は足を擦らして、立ち去る。


僕の視界から彼女は消えた。

足音も消え、金縛りは解けた。



家族は静かに寝息を立てていた。



きっと、彼女達は僕達がこの家から出て行くことを望んだのだろう。


ただ、それだけなのだ。


きっと……。
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