128√e980-I Love You-


「ぇ?あ、ガールズトークだよ!」
「そそっ!泉菜ちゃん可愛いくてね。」
「雷秋くんも、混ざる?」
「ねぇ、前みたいに遊んでよぉ」

さっきとは違う喋り。
気持ち悪い。さっさと消えてよ。
雷秋も一緒に遊んできなよ。
早く女たちを連れてってよ…。

「ぁ~…泉菜?って誰。」

みんなは気づいてない。
雷秋の声が低く、怒っていることに。
懲りずに、雷秋に群がる。

「なぁ、雪華。そこにいるんだろ?」

「え?雪華ちゃん?何言ってるの?笑」
「あの、スノープリンセスちゃん?」
「後輩は泉菜ちゃんだけよ?」

「ふ~ん…、そこどいてよ?」

雷秋は泉菜を冷たい目で見下ろす。
泉菜はニコニコと笑いどかない様子。

「いや、見る程のものぢゃないょ?
 てか、見ちゃったら雷秋の目が
 腐っちゃうよ?…泉菜ヤだなぁ。」

笑わしてくれる。
だったら、とうの昔に腐ってるよ。
私の裸を見て、セックスしたんだから。
もぉ、どうでもいいから、
1人にしてよ…、何も考えたくない。

「へぇ、腐るんだ。それは嫌だな。」

「そぉそぉ!腐っちゃ…うぐっ!」

鈍い音とともに泉菜が私に倒れてきた。
泉菜は雷秋からの一発で
気を失い、痙攣していた。

「だれが?俺、手ェ出すなって言ったよ。」

「そ、それはっ!」

確かに、2人で起きた朝。
雷秋の再確認で付き合うことになった。
正直、面倒くさい。
でも、彼は好きじゃなくてもいい。
傍にいてくれればいい。
と、自信のわがままを突き通した。

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